2024年9月、私は富士山登頂を達成した。今回は自身の経験を踏まえ富士登山で気をつけるべきことを5つ紹介する。
富士登山で気をつけるべきものは大まかに5つあると思う。
それは紫外線、寒さ、登山靴、トイレ、高山病だ。
紫外線対策
1つ目は紫外線対策だ。
一般に標高が上がるにつれ、日光を遮る植物は減少していく。
富士山には4つの登山道があり、登山者の半数以上は吉田ルートを利用するという。
その吉田ルートの場合、登山口である富士スバルライン五号目の時点で標高は2300メートルに達する。
また富士山の森林限界は2500メートル付近と知られている。そのため登山開始後すぐに日光を遮る木々がなくなってしまうのだ。
これによって登山中は常に日光にさらされることになる。
これを防ぐためには、ハットのようなツバの広い帽子や長袖の衣類が必要である。
また長袖の衣類は次の項の寒さ対策にも利用できる。
寒さ対策
例年富士山の開山期間は7月から9月上旬までとなる。
ほとんどの人がこの期間に登ることだろう。
この期間において平地では日中の気温が30℃を超える日が続く。
しかし標高の高い富士山では話が変わってくる。
一般的に標高が100メートル上昇すると気温は約0.6℃低下する。
これを考慮すると平地で30℃の場合、登山口である五号目で20℃前後、山頂では10℃を下回ることになる。

そのため夏場であっても防寒対策は必須である。
私はユニクロのヒートテックのインナーを活用してこの寒さを凌いだ
具体的には下記の商品を2枚重ねで着ることで寒さを凌いだ。
吉田ルートの登山口、富士スバルライン五号目では更衣室が用意されている。
私は到着後、ヒートテックのインナーに着替えることでスムーズに温度差に適応することができたのだ。
登山靴
前述の2項目と比べると、拍子抜けするかもしれない。
しかし登山靴の準備も怠ってはいけない。
登山靴は通常のスニーカーと大きく2つの点で異なる。
- 硬い靴底(ソール)が採用されていること
- 足首が固定されること
硬いソールの靴を履くことで、長時間の歩行による疲労を軽減することができる。
また足首を固定することで怪我の防止にもなるのだ。
とはいえ登山靴は普段履くようなスニーカーとは履き心地がまるで違う。
そのため事前に履いて散歩をするなど、足を登山靴に慣らす必要があるのだ。
私も実際3週間ほど登山靴を履いて散歩をした。
この甲斐もあってか、登山中に足の痛みに悩まされることはなかった。
有料のトイレ
私が当時最も驚いたことがある。
それは富士山のトイレは有料だということだ。
これは私たちの常識からはかけ離れているように感じられる。
しかし有料なのにも理由があるのだ。
それは環境保全と維持管理にかかる費用を賄うためである。
富士登山オフィシャルサイト
富士山では環境配慮型トイレが採用されている。
このトイレは、し尿をそのまま流さず、微生物等による分解によって環境に負荷をかけない処理方式を採用した非放流式トイレである。
環境配慮型トイレの導入によって富士山の登山道の景観や環境の改善したという。
一方でこの方式のトイレは維持管理費等も嵩んでくる。
これらの費用を賄うために、利用者から協力金として200円または300円を徴収している。
またこの支払いには現金が必要である。
そのため100円玉を多めに持参することをおすすめする。
実際に私も登山中に4回ほどトイレを利用した。
後述の高山病対策の一つとして水分補給がある。高山病を発症するくらいならトイレにかかる費用は多少気にならなくなるはずだ。
高山病対策
富士登山において最も注意すべきもの、それは高山病だ。
標高が上がることで気圧が低下し空気が薄くなる。
これによって体内の酸素が欠乏した結果、高山病が発症する。
高山病の主な症状として、頭痛、吐き気、嘔吐がある。
高山病への対策として、次の3つが有効である。
私はいずれも実践し、高山病になることなく富士登山を終えることができた。
体を慣らすこと
高山病対策の1つ目は登山前に体を慣らすことである。
富士登山者の半数以上が利用する吉田ルートを例に挙げる。
吉田ルートの登山口である富士スバルライン五号目は標高2300メートル地点に存在する。
つまり登山口の時点で十分な標高に達しているのだ。
一般に高山病は標高2000メートル以上で発症しやすくなる。
登山口周辺で2時間ほど体を高所に慣らすこと。これが高山病予防の1つ目である。
幸い登山口付近には、食堂や特産品店などの施設が多数用意されている。
富士スバルライン五号目
実際に私も登山開始前に2時間ほど体を慣らした。
昼食や着替えなどであっという間に2時間経過していたことを覚えている。
水分補給
高山病対策の2つ目は水分補給である。
まず高所では脱水状態に陥りやすい。
次に体内の水分量が減少することで血液濃度の増加、すなわち血液量が減少する。
これによって血液の酸素運搬能力が低下し、体内の酸素が欠乏した結果、高山病を発症する。
この対策として登山中こまめに水分補給を行うことが重要である。
登山道に点在する山小屋でもペットボトル飲料の購入は可能だ。
もし登山中事前に用意した水分がなくなったら、迷わず購入しよう。
山小屋での休み方
最後はは山小屋での休み方だ。
ご来光を目的で登山をする場合、山小屋で1泊するのが一般的だ。
しかし高山病は寝ている時にその症状が現れることが多い。
つまり見方を変えれば、休み方次第で予防できるということだ。
それは上半身を少し高くして寝ること。
この理由として呼吸がしやすくなること、頭痛や脳圧の上昇を抑えられることが挙げられる。
順番に見ていこう
- 1. 呼吸がしやすくなること
-
高所では空気中の酸素濃度が低くなり、睡眠中の呼吸が浅くなる状態(低換気)に陥りやすい。
頭部の位置を高くして寝ることで、横向きに寝るよりも肺が圧迫されにくくなり、胸の動きが楽になることで深い呼吸が可能になる。
これによって血中の酸素濃度を高く保つことができ、高山病予防につながる。
- 2. 頭痛や脳圧の上昇を抑えられること
-
前述のように、高山病の症状として頭痛がある。
この頭痛は脳の血管が拡張して軽くむくみを起こすことで引き起こされる。
これについても頭部の位置を高くして寝ることで、頭部の血液量や静脈圧が低下し、脳圧上昇の緩和が期待できる。
以上のように頭を高くして寝ることで高山病のリスクを低減できる。
具体的には枕を重ねることやリュックサックを上半身の下に敷いて傾斜をつけることで予防できる。
角度としては10度から20度ほどで十分だ。
私の場合は、ほとんど壁に寄りかかるような状態で仮眠をとった。

まさにこんな具合である。
おかげで高山病は回避できたが、かなり睡眠不足な状態で2日目を迎える羽目になってしまった。
まとめ
今回は富士登山で気をつけること5選を紹介した
- 帽子と長袖の衣類で紫外線対策
- 防寒着は必携
- 事前に登山靴に慣れておく
- 富士山のトイレは有料
- 高山病は予防できる
次回は実際に私が富士登山をした時の模様をお届けする。
それではまた。




